[東京]官能小説家「草凪優」と日本画家「中原亜梨沙」

訪問日:2018年12月11日
訪問処:銀座

草凪優氏の著書『ジェラシー』の表紙絵を描かれた中原亜梨沙氏の個展「中原亜梨沙展」に行きました。

場所:東京銀座ぎゃらりい秋華洞
期間:2018年12月7日~12月16日
入場料:無料
展示作品の抽選販売(抽選締切:12月10日10:00 )

中原亜梨沙展

私は草凪氏のファンです。
草凪氏のブログで個展開催を知りました。
『ジェラシー』の表紙絵を描かれた方というので行こうと思いました。
『ジェラシー』は超長編。
未来の日本。AIの発達、格差、地方ニュータウン衰退など、発展と荒廃した中、セックス・アンドロイドと人間との関わりを描く。
個展は『ジェラシー』の表紙絵だけでなく、いくつかの作品が展示されています。

草凪優の作品との出会い

作品との出会いは、5年前。
私は祖母の家に行くと必ず近所の銭湯に行く。
祖母の家は下町で、銭湯もたくさんある。
しかし、最近では廃業が続出、6軒あった銭湯が2軒に。
贔屓の銭湯はまだ健在。
なぜ私が必ず銭湯に行くかというと、もちろん、風呂が好きだから。
それと、祖母の家は退屈だ。
年に1、2回、母親とあいさつ代わりに行く。
ただ年寄りの家というのはやることがない。
だから、時間をつぶしに銭湯へ行く。
昼飯時に祖母の家に着き、夕方前に銭湯へ行く。
そして、晩飯を食べて帰るのだ。
銭湯に行っては1時間ぐらいいる。
内訳は30分湯船に浸かり、残りは脱衣所で涼む。
脱衣所には、週間ジャンプと週間現代だっただろうか。
ポカリスエットを飲みながら、2雑誌を読む。
1冊目のジャンプを読む。
普段、単行本は読む、雑誌は読まない。
ジャンプは毎週読んでないとストーリーが分からない。
だから、あまり、ストーリーに関係のない「こち亀」を読む。
2冊目の週刊現代。
現代かどうかは忘れたが、大人の読む雑誌だ。
政治が、ヤクザが、タレントがどうだとかが書いてある。
その中に草凪氏の官能小説が載っていた。
たしか、短編の読み切りで、冴えない中年太りのオッサンが若い女を手練手管で翻弄する話。
笑った。
勃起ではなく、笑った。
登場するオッサンがクソ。
うだつが上がらない、窓際族のようなオッサン。
しかし、テクニックはエリート。
少年マンガで何の取り柄もない主人公がやたらとモテるみたいな設定に、テクニシャン。
草凪氏のファンとなった。
それから、現在まで170巻出版されているが、全部読んだ。

東京銀座ぎゃらりい秋華洞

JR有楽町駅下車、徒歩5分ほどで、「東京銀座ぎゃらりい秋華洞」につくはずが……。
迷いました。
駅から東に行きすぎました。
そのおかげで、和光や交詢ビルのショーウィンドーで良いものがみれました。

なんとか、銀座西六丁目の曽根ビルに。
7Fのギャラリーへ。

店内はとても狭い。
しかし、ライトの色合いに温かみがあるので圧迫感はない。
展示作品は15点。
1点だけ撮影不可で、他はOK。
「瞳」が良いですね。
とにかく、美しい。
中原氏の洞察力や描き方に鋭さを感じます。
この日はあまりお客さんがいませんでした。
スタッフさんの話で、昨日は抽選日だったので人がとても多かったみたいです。
作品も全て完売。
お客さんもいつもとは違って若い人が見学に来ていたそう。
おそらく『ジェラシー』や草凪氏のファンではないかと。

短期開催で『ジェラシー』の表紙絵以外の絵がみれて満足。
中原氏を応援していきたいと思いました。
絵は買えませんけど、雑誌なら(笑)

『俺の地元は近ごろ濡れまくり』

草凪氏の小説で特に好きな作品。
東京に憧れない20代前半の男が、地元で仲の良い男友達と居心地よくも、悶々と過ごす物語。当時「マイルドヤンキー」という言葉が流行り、テーマにしています。
当時の私は実家に戻り、残りの人生を送ろうかと悩んでいました(今でも悩んでいますが)。そういった心境とマッチして印象に残った作品。
草凪氏の作品の特徴で、やり手というか、悪人ではないんですが少し悪い脇役の女性が登場します。主人公の悩みを相談すると呼び出しておいて、「たべて」しまうんです。ちょっとにくいキャラが作品に良い味を出します。

他にも好きな作品はたくさんあります。
『どうしようもない恋の唄』が映画化、新宿と心斎橋で上映されました。
新宿の映画館に行ったんですが立ち見だったのでやめ、後日DVDでみました。
機会があったら書いていきます。

これからも精力的な活動に期待。
以上でレポートを終わります。
ありがとうございました。